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2019/05/21

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

「すでに公費支出について閣議了解を経ていた政府の決定に異を唱えるということは、政治への介入に他ならず、かつて政治的発言をしないことを記者会見の場で『基本』と宮さまご自身が述べておられたことと、矛盾しているのではないでしょうか。

 皇室の経費は全て国民の血税です。天皇・皇族の公的な活動費は『宮廷費』と呼ばれる予算で賄われるのに対して、天皇と内廷皇族(皇后や上皇、上皇后、太皇太后、皇太后、皇太子、皇太子妃、それらの未婚の皇子女)の私的な経費は『内廷費』、内廷皇族以外の皇族の私的な経費は『皇族費』で賄われます。

 秋篠宮さまが述べられた内廷会計とは内廷費のことを指しています。現在は勤労感謝の日となっている11月23日に行われる新嘗祭などの宮中祭祀は、政教分離の観点から天皇の私的儀式と位置付けられており、内廷費が充当されているわけですが、秋篠宮さまの発言は、こうしたことを踏まえてのものなのです」

訪問先にピンを打った世界地図を見ながら談笑される天皇皇后両陛下 宮内庁提供

 こうした皇室の経費の“細分化”は、天照大神をルーツだとしている天皇家と密接不可分な神道儀式が、政教分離の原則と矛盾しないようにするために、戦後に考えられた“ロジック”である。原資はいずれも国民の税金であり、全て広義の「国費」である。

政治的な論点に他ならないのではないか

 秋篠宮さまは、一連の発言の中で大嘗祭を「身の丈にあった儀式に」すべきとの見解も示された。

「背景には、天皇陛下がご自身の陵墓を縮小したいとの意向を示し、天皇陵の縮小が決まったことと同じように、国民に負担をかけたくないという考えがおありなのでしょう。ただ、世界最古の王室とも言われ、外国に赴けば事実上の国家元首として国賓待遇を受ける天皇にまつわる諸事を、『国民の負担』を理由に予算面から単純に縮小するというのは、どうなのでしょうか。これは皇室の威厳をどう考えるか、というまさに政治的な論点に他ならないのではないでしょうか」(同前)

昭和天皇の武蔵野陵を参拝された天皇陛下と秋篠宮さま ©JMPA