「週刊文春」創刊60周年記念大放出!
週刊文春デジタルが報じた有料会員限定のオリジナル記事を蔵出しで特別公開します。(公開日:2019年2月25日)
※御代替わり前に公開された記事なので、皇位に関する記述などは当時のままになっています。
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眞子さまの結婚問題に注目が集まる秋篠宮家だが、現在、宮内庁や関係省庁の幹部らが重大な関心をもって見ているのは、秋篠宮さまの誕生日会見での“政治的ご発言”である。ベテラン皇室ジャーナリストが彼らの本音を取材した。(取材・文/朝霞保人)
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「自己研鑽に努めながら、過去の天皇のなさりようを心にとどめ、国民を思い、国民のために祈るとともに、両陛下がなさっておられるように、国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、あるいは共に悲しみながら、象徴としての務めを果たしてまいりたいと思います」
この2月23日で59歳となられた皇太子さまは、今回の誕生日会見で直近に迫ったご即位への思いを、こう述べられた。宮内庁関係者が語る。
「皇位継承順位第1位のお立場で最後となる記者会見でのご発言は、幼少期から将来の天皇として『帝王学』を学んでこられた皇太子さまならではのものだったと言えるのではないでしょうか。大仰な表現はないものの、間もなく天皇となられるご覚悟が、にじんでいると感じました」
一方、眞子さまのご結婚問題に注目が集まる秋篠宮家だが、宮内庁や関係省庁の幹部らが現在、重大な関心をもって見ているのは、秋篠宮さまの“政治的ご発言”である。
秋篠宮さまは昨年11月の誕生日会見で、皇室行事として行われる宗教色の強い「大嘗祭(だいじょうさい)」について「国費で賄うことが適当かどうか」とした上で「内廷会計で行うべきだ」と踏み込んだ発言をされた。さらに、こうした意見に宮内庁長官が「聞く耳を持たなかった」とも述べられた。天皇・皇族を支える宮内庁のトップに対する不満を、記者会見という公の席で口にすることは異例中の異例である。ある政府関係者が本音を明かす。