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東京のラーメン好き必食! 新感覚で人気の「背脂入り肉そば」とは

「ホープ軒」「香月」とも違う味

2019/05/28

genre : ライフ, グルメ

 ラーメンやそばをほとんど毎日のように食べていると、だんだん飽きてくる。たまには、少し変わったカワリモノを食べたいと思うわけである。

 そんな欲求を満たしてくれるお店が今年2月にJR中野駅前にオープンしたという。「肉そばNAMIKI」である。

 そこで、5月の第4週の月曜の午後に訪ねてみた。

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初夏のJR中野駅南口改札を出る

 店は中野駅南口改札を出てすぐの右の信号を渡ったまん前にあった。信号待ちをしていると、隣にいた若者2人が「あそこの肉そば、旨いんだよね」などと会話している。すでに人気店になっているようだ。

 店は5~6人も入れば一杯な狭小さ。外の歩道にギリギリ背を向けて食べている人もいる。

「肉そばNAMIKI」はJR中野駅南口改札を出てすぐにある
狭小な店内。駅前の通りに面している

一番人気の「背脂入り肉そば」

 麺のメニューは、日本そば(背脂入り・無し)の「肉そば」(500円)と「出汁そば」(400円)という潔さである。さっそく、一番人気の「肉そば(背脂入り)」を注文してみた。

「肉そば」といえば、浅草の「角萬」や今はなき虎ノ門「港屋」をまず第一に連想する。2、3分してすぐ出来上がったので、丼を取りに行った。やや小ぶりの丼に、豚肉はそばつゆをベースに綺麗に煮込まれたバラ肉、斜め薄切りされた生ネギ、シャキッとしたモヤシ。そして、確かに細めの日本そば。それに背脂がチャッチャッとかけられて登場した。つゆは薄口醤油を使ったような透き通った琥珀色である。

「肉そば」の口上はなかなかよい
券売機の日本そば背油入り・無しの文字が目立つ

 一口つゆを飲んでみる。さば節、焼あご、あじ節、宗田鰹節をふんだんに使った魚系の出汁に、豚皮を長時間煮込んでとったスープを併せて、つゆを完成させているそうだ。返しは濃くはなくすっきりしていて甘みは少ないライトな味である。和風ラーメンスープを飲んでいるような方向の味である。

肉そばのビジュアルはまさにラーメンだ