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2019/05/28

genre : ライフ, グルメ

「ラーメンだと重い」「そばだとパンチが足りない」というときに

 ゴワゴワの麺の「角萬」や濃いめで甘いつゆの「港屋」の「肉そば」とも方向性は全く違うタイプである。椎名町の「南天」にやや近いが、南天の「肉そば」では、麺が平打ちなので、だいぶ違う。

 そして、背脂がある分、ぐっとラーメンに近い。背脂といえば、千駄ヶ谷の「ホープ軒」、恵比寿にあった「香月」を思い出すのだが、「肉そばNAMIKI」の麺は細めの日本そばなので、「ラーメンではなく、そばですよ……」と現実に引き戻される。なんだか不思議な感覚に包まれるのだ。

混ぜて食べていくとなかなか旨い

 店長さんに聞くと、居酒屋などを経営する店のオーナーさんと料理人の方たちで、何度も吟味してこの味に仕上げたという。確かにありそうでなかった具材と麺と味の組み合わせなのだ。

 飲んだ後の〆に、「ラーメンはちょっと重い」、「ふつうのそばだとパンチがちょっと足りない」というときにはぴったりの味である。女性でも多すぎることはない量とバランスである。

背脂入りの「出汁そば」にはネギともやしがたっぷり

 新橋の「三松」では、そばつゆとラーメンスープを合わせた和風中華というメニューを始めている。稲荷町が本店の「そば助」では、塩ラーメンのような塩だしのつゆでそばを提供して人気となっている。

 かつて吉祥寺にあったラーメン「一二三」ではそば粉入りの麺を提供し人気となっていた。茅ヶ崎の創作そば「なぁる」ではバジルを練り込んだパスタのようなそばが話題となっている。麹町の「そばうさ」では、バジルペーストをつけ汁に使った「バジル冷そば」が人気となっている。

 麺の達人たちは、試行錯誤して新たな味の限界を極めているわけである。これから、こうしたカワリモノのアイデアメニューはますます登場していくと予想している。そして、その中から、人気メニューが誕生していく。「肉そばNAMIKI」の味も、そんな中の逸品といえると思う。

 店長さんが「すりおろししょうがを入れて食べて、辛みそを入れるとまた旨いよ」と言うので、薬味を入れて味変すると、また、旨さの深みが増していき、面白い。

 これからの季節は、まだ発売準備中だが「ピリ辛冷しそば」、「ピリ辛冷し肉そば」が旨そうだ。食べに行こうと思う。

薬味の辛みそとすりおろししょうがは味変にはぴったりだ
辛みそは味をぎゅっとまとめる感じでなかなかよい

INFORMATION

肉そばNAMIKI

東京都中野区中野3-36−14

営業時間 月~日 11:00-23:00(仕込みなどの都合で変更することがあります)

定休日 不定休

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