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韓国には「自殺を許容する雰囲気」がある

 韓国ではそもそも自殺率が高く、OECD加盟国中、ワーストワン(2016年)だ。90年代末の経済危機後に自殺者が急増したといわれていて、その後も増加傾向にあったが、国を挙げての対策により、2011年頃からは減少しているといわれる。しかし、それでもOECD平均自殺率の2倍(10万人中25.6人)だ。自死を選択したその理由はさまざまだろうし、本人以外に本当のところを知るよしもないが、

「自身が抱えている問題を解決する手段のひとつとして自殺する傾向があり、韓国では自殺を許容する雰囲気があることも問題だとされています。

また、他国と比べると衝動的に命を絶つケースも多いといわれています。

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何らかの悩みを抱えている時にカウンセラーに治療を受ける方法もありますが、そうした治療を受けづらい雰囲気もまた、ひとりで悩みを抱え込んでしまいがちになる」(心理学専門家)

 かつては、芸能人が自死したその手段などが詳細に報道されて、ウェルテル効果といわれる模倣自殺が増加したこともあったが、最近は、そうした詳細報道を控える傾向にある。

 ク・ハラの場合もその背景や手段などについて詳しく記したメディアは少なく、報道の末尾には自殺を予防するためのホットラインや相談窓口の連絡先をほとんどが付記していた。

マネージャーはSOSを見逃さなかった

 韓国の芸能を扱う番組に登場した心理学者はこんなコメントをだしていた。

ク・ハラ ©Getty Images

「ク・ハラさんのSNSを見ると、相当な努力をし、打ち勝とうとしている姿が見えます。けれど、私は今とてもつらい、というメッセージになっていて、(本人の)心情を知ってほしいとSOSを送ったと見られます」(MBC『セクションTV芸能通信』でコメントをした心理学者)  

 そのSOSを見逃さなかったマネジャーが近くにいたから、ク・ハラは一命を取り留められた。

 ク・ハラは現在、日本で療養中だと伝えられた。