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2019/06/17

「夢がないから夢を聞かれてもわからない。」

 よく街頭インタビューとかで「宝くじ当たったらどうしますか?」とか「100万円あったら何に使いますか?」とか聞くじゃないですか。そういう感じで、私がまだインタビューに慣れてない頃に途上国に取材に行ったとき、現地の人に「100万円あったら何に使いますか?」みたいなことを聞いたんです。そしたら、「そんなものは持ってないし持つこともないから答えられない」って言われて。子供たちに「将来の夢は?」って聞いても「ない」「わからない」って言うんです。

 それって非常に現実的というか、「将来は宇宙飛行士になりたい」とか夢を持つのは、ものすごく整った環境で愛されていないと無理なんですね。今日の米と味噌に必死なときに、ケーキの上にのったフルーツのことなんか考えられない。貧困のなかでは、希望を持つより諦めることが唯一の希望になる。考えても腹はふくれないから考えない。家族がその日一日食べられるかどうかが最優先で、ほかのことはどうでもよくなっちゃう。

 今は日本でも子供の貧困が問題になってますけど、一日も早く教育と医療は無償になってほしい。少子化とか虐待とか待機児童とか、もう子供に関しては絶望ワードばっかり。

 結局、ジジイが政治やってるから、女子供には冷たい。介護バスは走ってるのにスクールバスはゼロっていうところが多いでしょう。本当は政治家の半分は女性にすべきだと思うんですけどね。今のジジイたちが全員死ぬまでは難しいでしょうけれど。

 もし国会議員の半分が土井たか子だったら、日本の福祉と教育は素晴らしいことになってんじゃないかって思います。歌舞伎町のホストは強制兵役とか。

 近い将来、子供が熱出したら必ずお父さんが会社を休める世の中になってほしいです。