「タブレットが欲しい」と思ってさまざまな製品を比較している時、よく名前が上がるのが、Amazonのタブレット「Fire」シリーズです。iOSでもなければAndroidでもない、独自のOSを採用したこの製品、価格の安さはインパクト抜群ながらも、どのような製品かわからないという理由で、敬遠されることも多いようです。

Fireタブレットの各製品。左から、7インチの「Fire 7」、8インチの「Fire HD 8」、10.1インチの「Fire HD 10」。ちなみにかつては「Kindle Fire」という名前だったため、いまもこの名前で呼ぶ人も多いようです

 しかし、キッズ向けを除く過去の「Fire」全モデルを購入している筆者に言わせると、特性を理解して使えば、これだけお得な製品もなかなかありません。今回は先日モデルチェンジしたばかりの「Fire 7」を含め、Fireシリーズとはどのような特徴があるのか、また購入するにあたって何を押さえておくべきなのか、これから購入する方を対象に、3つのポイントに絞って紹介します。

この6月に登場した「Fire 7」のニューモデルは、音声アシスタント「Alexa」を新搭載。スペックはお世辞にも高いとは言えないまでも、5,980円から購入できるリーズナブルな価格が特徴です

(1)使えるアプリを事前にチェック

 Fireシリーズは、「Fire OS」という独自OSを搭載しています。実はこのFire OSは、AndroidをベースにAmazonが改良を加えたもので、実際には、Androidのアプリをインストールすることもできてしまいます。また一般的には非対応とされるGoogle Playストアを使う方法も存在します。

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 とはいえ、これらの利用はあくまでも自己責任であり、知識がなければお勧めできるものではありません。現実的には、Fireシリーズを購入するにあたっては、Amazonが提供するアプリストアを使うことを前提に、そこに目的のアプリが用意されているかどうかを、あらかじめ確認しておくのが無難です。

「Fire」のホーム画面。ベースになっているのはAndroidですが、見た目はまったく異なります。AndroidでおなじみのGoogle Playストアも(公式には)利用できません