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「ここにいると胸が苦しくなる」 楽天・金森栄治コーチが甲子園球場に抱く思いとは

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/07/02
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勝つことへの執念、勝つためのスピリット

 甲子園球場が出来てまもなく95年。その歴史の分だけ野球が好きな人々の気持ちが詰まっている場所なんだということを改めて金森コーチの言葉から感じた。

 そして、交流戦を間近で見させてもらって特に感じたことは、選手たちの中でも星野仙一氏への思いが強かったことだ。ゆかりのあったナゴヤドームでの中日戦では勝ち越し、星野氏の故郷・倉敷での戦い、阪神監督時代に指揮を執った甲子園での公式戦というのも、星野氏がこの世を去ってからは初めての戦いだった。

銀次キャプテン&かみじょうたけしさん&島内選手 ©RakutenEagles

「星野さんがいなかったら今の自分はいない」と話すキャプテンの銀次選手はナゴヤドームで1000安打を達成、甲子園2戦ともマルチ安打の活躍だった。星野氏の明治大学の後輩である島内宏明選手は3連戦で5安打4打点で阪神3連戦のトータルヒーローといってもいい働きぶりであった。

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 勝つことへの執念、勝つためのスピリットが楽天イーグルスの選手に宿っているように感じた。それはきっと星野氏が天国で見届けてくれた3連勝だったと信じている。

 星野氏といえば阪神タイガース監督時代、2年目のキャンプの時に言った「勝ちたいんや。勝ちたいねん。ファンを喜ばせたいねん」という言葉を残した。この「勝ちたいんや」が阪神タイガースのチームスローガンになり、実際チーム一丸となって18年ぶりのリーグ優勝を決めた。

 リーグ戦に戻った今、まずは宿敵・福岡ソフトバンクホークスに勝って首位奪還、優勝目指して突き進むのみ!

 とにかく勝ちゃええんや! ヤァ! ヤァ! ヤァ!

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