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開幕ベンチスタートからオールスター出場 ロッテ・鈴木大地が明かす「思い出深いあの試合」

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/07/17

ロッテのファンで良かったと言ってもらえるように

 ファンあってのプロ野球。「ファンの皆様のおかげです」とはよく聞く言葉ですが、この時ほど本当に支えられているという実感が湧いた瞬間はありません。応援してくれる人のために頑張ろうと強く思いました。こんなに応援してくれる人がいるのだから全力でやらないといけないと思いました。よくマスコミの取材とかでも「よく心が折れませんでしたね」という質問を受けますが、それは自分ではなくてファンの皆様がそうさせてくれたのだと思います。どんなことがあっても前を向いて、自分がやれることを一歩一歩、目先の目標を立てず、代打でも代走でも、試合に出なくてもベンチでは声を出してやろうと決めていました。

 オールスターは自分たちだけではなくファンの皆様に喜んでもらうイベント。だから打てはしませんでしたけど、そういう感謝の気持ちを強く感じながら出場したオールスターだったので自分には特別な2日間に感じ、楽しむことも出来ました。

 さていよいよ後半戦が始まりました。ここからは1つのミスも許されない大事な局面に入ります。2016年を最後に千葉ロッテマリーンズはAクラスには入っておらずクライマックスシリーズに行けていません。そういう意味では今はとてもいい位置にいます。リーグ優勝も諦めなければ、なにかを起こせると思っています。交流戦での9回に5点差をひっくり返した中日戦のサヨナラ勝ちのように最後まで諦めない。そういう姿勢を大事に戦っていきたいと思います。

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 私がファンの皆様に勇気づけられ頑張れたようにファンの皆様に感動をしてもらう事が出来る試合をしていきたいと思います。千葉ロッテマリーンズのファンで良かったなあと言ってもらえるように残りのシーズン闘います。それが私たちの恩返し。今年はその事をいつも以上に考えながらプレーをしています。だから調子が悪くなると今年の自分の原点である開幕2戦目のあの打席の映像を見ています。自分を盛り立てたい時にあの打席を見て奮起します。テレビ映像からでも十分にファンの皆様の「大地、頑張れ!」の声が聞こえます。その声に応えるため、私はグラウンドに立ちます。

鈴木大地(千葉ロッテマリーンズ)

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