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再開発進む代官山 知られざる“大衆そば”の名店とは?――「肉まぜそば」が絶品

2019/07/09
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氷水できゅっと締めた「外一そば」

 さっそく、冷たい「外一そば」(800円)を注文してみた。押し出し式製麺機にそば玉をセットして押し出された麺を25秒間茹で麺上げして、水洗いして氷水で締めて、あっという間に完成である。混雑時の提供にもピッタリの製麺機だ。

冷たい「外一そば」(800円)

 久しぶりに食べる「外一そば」は香りもよくコシが強い。辛汁は返しのしっかりした濃い目のタイプで、出汁が香るつゆである。

 まかないから去年、正式メニューとなった「肉まぜそば」(950円)は、冷たい「外一そば」に山椒をきかせた炒め豚ひき肉、ごま油をあえて、パクチーを載せた「まぜそば」で、暑い時期に食べるにはもってこいの味である。

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 年配の方には、この時期でも温かいつけ汁を使った「外一そばと鶏つけ汁」(900円)も人気だという。

「肉まぜそば」は山椒をきかせた炒め豚ひき肉、ごま油をあえて、パクチーを載せた混ぜそばである

テラス席で「そば」という贅沢

 自分が食べていると、ベビーカーのお孫さんをつれた親子三世代の家族が入店して、「外一そば」を二人でシェアして食べたり、ミックスベリーのかき氷を頼んでシェアしたり、思い思いに楽しんでいる。

 ペット連れの方が、外のテラスで食事をしに来店している。カフェの常連さんも多いようで、なかなか雰囲気がよい。

カフェから眺める西郷山公園も落ち着いた雰囲気

 佐々木副店長は、「キーマカレーやベーコンと木の子のサラダなどの他のメニューも増やしているので、そばの新メニューもいろいろ考えていきたい」とのこと。

 自然に囲まれたカフェで食べる「外一そば」の味は格別である。