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【新人】堕落する前の形態。「この国をよくしたい」と熱く語る

●しんじん【新人】
 堕落する前の形態。「この国をよくしたい」と熱く語る。

【解説】
 国会にも地方にも、いろんな政治家がいて、中には驚くようなレベルの人もいるけれど、みんな選挙に初挑戦するときには「この国をよくしたい」と思っているはずです。

 もっとも小泉チルドレンの中には「国会議員になったら2500万円ももらえるんだ。料亭に行ってみたい」とはしゃいで顰蹙を買った人もいましたが(実際の給料は当時で約2200万円。現在は約2150万円)。

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杉村太蔵氏 ©文藝春秋

 新人議員になると、国会での慣例など驚くことばかり。庶民から遠くなってしまった先輩たちを見て、「これではいけない」と気づきがあるはずですが、やがて月日が経つにつれ、ふと気づくと「汚れちまった」自分がいる、というわけです。

 常に初心に返れ、という言葉を忘れずに。

●せんきょぽすたー【選挙ポスター】
 勝敗を左右する重要なアイテム。修整しすぎると別人に間違えられる。

7月8日、第25回参院選の選挙区の立候補者のポスターを見る人(東京都新宿区) ©時事通信社

●とうひょうりつ【投票率】
 選挙民の民度を測る指標のひとつ。

●ひれいふっかつとうせん【比例復活当選】
 1日に一度落ち込み、その後、はしゃいで喜ぶ光景のこと。

政界版 悪魔の辞典 (角川新書)

池上 彰

KADOKAWA

2019年7月12日 発売