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GoogleとAmazon 新スマートディスプレイ「スゴい目覚まし時計」として使える6つのポイント

GoogleとAmazon 新スマートディスプレイ「スゴい目覚まし時計」として使える6つのポイント

2019/07/26
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ここがNo Good(1)音声操作OKだけど……自然な会話には程遠い?

 音声操作に対応したこれらの製品ですが、日常会話によくある、主語を省略したような会話は苦手なほか、ちょっとした言い回しを変えただけでも返事の内容が変わったり、見当違いの答えを返してくることもしばしばです。

 そのため、期待した返答が得られる質問のフォーマットをこちらが覚えて、それを毎回繰り返すという使い方になりがちです。長年寄り添ったパートナーのようなくだけた会話をするには、まだ少し時間がかかりそうです。

「Google Nest Hub」では、音声での問いかけが画面にテキストで表示されるため、うまく会話が成立しなくても、何が原因なのか手がかりを掴むのに役立ちます

ここがNo Good(2)ネットにつながっていないとただの時計?

 冒頭で「高級な目覚まし時計」と書きましたが、目覚まし時計との最大の違いは、インターネットに接続する必要があることです。というのも、操作に使われる音声の処理はスマートスピーカー上ではなく、インターネットのサーバー上で行われるからです。

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 そのため、何らかのトラブルでネット回線が切断されていると、できることはせいぜい時刻表示くらいになってしまいます。スマートスピーカーは音声で家電を操作することもできますが、自宅のWi-Fi回線が不安定な場合や、災害などの緊急時には、あまり役に立たない可能性があることは、念頭に置いておいたほうがよさそうです。

ネットに接続し、「Google Nest Hub」であればGoogleアカウント、「Echo Show 5」であればAmazonのアカウントでログインすることで、初めてこれらの製品を利用できます

ここがNo Good(3)プライバシーには多少の不安あり?

 スマートスピーカーでよく問題になるのが、サーバーにアップロードされた音声が、処理後もそのままサーバに残され、認識精度の向上のために使われている問題です。やりとりの質を向上させるために、従業員が音声を直接聞くケースがあると報じられたこともあります。

 これら音声はユーザ自ら消去することも可能で、またスマートディスプレイではカメラからの映像流出がないよう配慮されていますが、第三者による盗聴や盗撮はなくとも、サーバ上での処理のために一時的であれアップロードされることに変わりはありません。利便性とプライバシーのどちらを優先するかは、個人の判断に委ねられていると言えそうです。

Echo Show 5はカメラを物理的に覆うカバーを搭載するなど、プライバシー上の不安を払拭することに務めています

※【編集部注】7月27日22:10に商品名に一部誤りがあり修正しました。

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