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現地メディアが指摘する性接待の背景とは
この報道の後、警察はヨーロッパでの接待で性的関係があったという女性の証言、またソウルでの接待でYG側のカードが使われた記録などを確認。ヤン氏は7月17日に売春斡旋の容疑で立件され、被疑者の身分となった。そのほかチョン・マダムを含む3人も、追加で立件されている。
現地メディアでは、性接待の背景にYGの台所事情を指摘する声もある。稼ぎ頭のBIGBANGは4人のメンバーが一昨年から昨年にかけて兵役に就き、現在も休業状態。YGはこれに備えて事業の多角化を進め、とりわけアジア圏進出に力を入れてきた。そうしたなかで外食事業子会社YGフーズが、タイでの事業を成功させた経緯がある。この成功をもたらしたのが、現地上流階級への盛んな接待だったのではないか……というわけだ。
もう1つの疑惑である脱税は、今年3月にソウル地方国税庁がYG本社で大規模な税務調査を実施。7月初めには「租税犯則調査」に切り替え、検察への告発を視野に入れた調べが行われている。
7月25日にはまたBIGBANGのメンバーD-LITEが所有するビルを巡り、違法な風俗営業問題も発覚。新たな大スキャンダルに発展する兆しを見せている。K-POP人気を主導してきた「帝国」は、いまや没落の崖っぷちに立たされているようだ。
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