「代表プロデューサー」をスキャンダルが直撃
1998年にYGを設立し、代表として多くのトップスターを育ててきたヤン・ヒョンソク氏(49)。自身も90年代にヒップホップグループなどで活動、YGアーティストのサウンドやスタイルにその個性が色濃く反映されている人物だ。
上述したB.Iの薬物問題が発覚した翌々日、ヤン氏は「全ての職責と業務」から降りると発表。辞任で事態の収拾を図った形だが、スキャンダル報道が収まる気配はない。ほかでもないヤン氏自身を巡っても、「性接待」や脱税などの疑惑が噴出しているからだ。
現地メディアがヤン氏の性接待問題をスクープしたのは、今年5月。ヤン氏は複数の東南アジア人資産家に対する接待で、女性をあてがった売春斡旋の疑いを報じられた。また接待を受けた資産家の1人が、巨額の資金流用で国際刑事警察機構(インターポール)から手配されていたことも明らかになり、韓国社会を驚かせた。
報道によると性接待があったのは、2014年7~10月。ヤン氏はまず7月末にソウル・江南地区の高級韓国料理店に資産家2人を招き、25人の女性をはべらせたという。そのうち10人近くを手配したとされるのが、「チョン・マダム」と呼ばれる女性だ。
9月初旬にはこの女性が営む高級クラブで、資産家一行8人を接待。さらに10月には、資産家らのヨーロッパ旅行にチョン・マダムと女性十数人を同行させたと報じられている。
ヤン氏はこの疑惑に対して、潔白を主張。しかし7月8日にはチョン・マダムが現地メディアで、ヨーロッパ旅行に際してヤン氏側から2億ウォン(約1790万円)を渡されたなどと暴露した。インタビューから察するに、チョン・マダムは自分だけが罰せられるのではと恐れていたようだ。