「この人に付いていけば大丈夫だ」林修先生との出会い
――伊沢さんの大学受験の先生はあの林修さんなんですよね。
伊沢 そうなんです。現代文の先生として有名で、当時から周りの評判はすごい先生でした。トークがお上手なのでTV番組を見ている感覚の授業でした。
――その中でも林先生におしえてもらったことはなんですか?
伊沢 一番僕が納得したのは数学では当然のようにある公式や解き方のように、現代文においてもちゃんと応用が利く、公式的な解法を教えてくれたことでした。受験生にとって一番役立つことは何か? と常に考えてくれていました。「この人に付いていけば大丈夫だ」というのは確信がありましたね。
―― 当時は「今でしょ」って言ってたんですか?
伊沢 言ってなかったです(笑)。僕がちょうど受験間際だった頃にブレイクしたんです。カギになったのはそこですよね。
―― 今では様々な番組で共演されています。
伊沢 林先生の印象は当時と何も変わらないです。事実に対してとっても誠実です。番組でご一緒するとこの人が上手とか、この映像を見たほうがいいとか、ここをもっとこうしたほうがいいとかを教えていただきます。
――じゃあ、今も変わらず伊沢さんにとっての先生なんですね。
伊沢 はい。先生の授業を僕1人で受けているような状況ですかね。
東大クイズ王が家庭教師!?というウワサ
―― 林先生は伊沢さんにとって先生ですが、一方で高田万由子さんの息子さんの家庭教師をやられていたという噂を耳にしました。
伊沢 そうなんです。クイズ番組でご一緒したご縁で、普段ロンドンに住んでいる高田さんの息子さんが日本に来た時に日本語でいろいろ教養になるようなことを教えつつ、軽く日本語のレクチャーも、みたいなお話だったんです。
――勉強を教えるよりもなんだか難しそうですね。
伊沢 そうなんです。だから、話す内容はすごく考えました。高田さんの息子さんの経験値が高いんですよ。世界中で色々な経験をされているので、僕が逆に勉強させてもらってるぐらいでした。
――息子さんに何を教わったんですか?
伊沢 釣り好きで、シマアジの釣り方を教わりましたね。メチャクチャ緊張しましたけど、楽しかったです。ただ思いのほか、高田さんが家庭教師のエピソードを番組とかで言ってくださるので、それもありがたいというか。「えっ、言っていいんだ!?」って僕も思わずここで喋ってしまいました。
写真=佐藤亘/文藝春秋