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大会日程の17日間のうち「危険」に該当する日は……

 1年後に大会が予定される7月24日から8月9日までの17日間のうち、「危険」に該当する日はなんと14日間だったという。ほぼ毎日。

 競歩の選手は「もし可能であればコースを再考していただきたい」と発言し、ビーチバレーの海外の強豪選手は「汗のかき方が尋常じゃない」と訴える。

 もう一度書いておくと運動中止気温が17日間のうち14日だから当然なのである。東京五輪スゴイ、アスリートファーストヤバイ。

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 そのアスリートファーストで私が気になったのはこの「選手」だ。

「猛暑に馬(ま)いった」(毎日新聞8月14日)

 馬である。

©iStock.com

 馬術の選手からは暑さによる馬の体調悪化を懸念する声が相次いだ。

 産経新聞(8月15日)には「暑い中で運動する馬が熱中症にかかるリスクは人間よりも高い」「馬は暑さに弱く、言葉も通じないので最大限のケアが必要」。どう考えても心配。

「最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」

 ではなんでこんなクソ暑い時期に五輪をやるの?

 8月19日の朝日新聞があらためて書いていた。

《国際オリンピック委員会(IOC)は20年五輪の開催都市を募る際、「7月15日から8月31日まで」の開催を求めていた。前回64年の東京五輪が行われた秋だと大リーグなど、欧米の人気スポーツと重なるため、多額の放映権料を払う海外のテレビ局に配慮した。》

 つまり海外テレビ局の都合に合わせている。こうなるとアスリートファーストというのがインチキ臭く思える。

 ではそんなIOCに対し、東京五輪の招致委はどう説明したか。IOCに提出した立候補ファイルでは大会日程について、

「晴れることが多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」

 と記していた(朝日・同)。これ、声に出して何度でも読みたい。

真夏の渋谷スクランブル交差点 ©iStock.com

 熱中症で死者も出ている日本・東京の夏をこうも言いくるめられるものなのか。インチキ臭いというよりインチキだろう。

 森喜朗大会組織委員会会長と小池百合子都知事はそれぞれ昨年の夏にインタビューに応えている。