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駆け込み消費は本当におトク? 増税前に知っておきたい「消費税10%対策」4つのポイント

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2019/09/04
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(4)駆け込み消費に要注意! キーワードは「引き渡し時期」

 この夏に駆け込み旅行をしたという話も聞きますが、国際線の航空券代金など消費税の対象外取引があることも考慮に入れなければなりません。

 例えば、住宅や自動車も中古だと消費税は一般にかかりません。また、メルカリなどの個人間売買も一般にかかりません。ただし、消費税の対象外の取引の場合も国内で発生する代理店への手数料などは課税される場合もあるので注意が必要です。

 また、駆け込み消費の際には「引き渡し時期」に注意すべきです。引き渡しが2019年9月30日までに完了すれば、消費税は8%となりますが、引き渡しが2019年10月1日以降の場合は消費税が10%になるからです。つまり、住宅などは今からだとかなり物件は限られるということです。住宅に限らず、自動車や家電も在庫がないと引き渡し時期が遅れる可能性もあります。そのために9月30日ギリギリに駆け込むよりも少しスケジュールにゆとりを持たせたいものです。

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 さて、2014年4月の消費増税前には駆け込み消費をする人も多かったですが、今回は本当に買うべきものはあるのでしょうか。「ポイント還元制度」があるために買うべきものはかなり絞られると言えます。例えば、還元の対象外の大手百貨店で、定価で購入するブランド品や化粧品などセールになりにくい物などは考えてもよいのかもしれません。また、増税前から始まっているペイサービスで使えそうなキャンペーンがあればそれを活用して必要な物を買っておくのも一つでしょう。

駆け込み消費は本当におトク? 増税前に知っておきたい「消費税10%対策」4つのポイント

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