2012年、阿部智里さんは史上最年少で松本清張賞を受賞。受賞作を含む、壮大な和風ファンタジー「八咫烏(やたがらす)シリーズ」は、累計130万部を突破するベストセラーとなった。故郷・群馬県の前橋文学館では「羽の生えた想像力 阿部智里展」が開催中(10月20日まで)。小説のアイディアをメモした創作ノートやAR(拡張現実)を利用して作品内世界を表現するブースなどが展示されている。
「前橋市内では、デビュー作『烏に単(ひとえ)は似合わない』のコミカライズを手掛ける漫画家の松崎夏未さんが描き下ろしてくれたオリジナルスタンプを集めるスタンプラリーも実施中です。小説が私の手を離れ、いろいろな形で読者に届いていると実感できるのは、すごく嬉しいことですね」
一昨年、八咫烏シリーズは6巻『弥栄の烏』で第一部が完結。阿部さんは現在、第二部の幕を切る『楽園の烏』の執筆中だが、かつてないほどの“難産”だという。
「神社で安産祈願のお守りを買いました(苦笑)。私自身が本当に面白いと思えるものを読者の皆さんにお届けできるように頑張っています!」
INFORMATION
『羽の生えた想像力 阿部智里展』
10月19日(土)13時~トーク&サイン会を開催。先着100名、8月31日(土)9時~申込み受付開始。Tel 027-235-8011
https://www.maebashibungakukan.jp/kikaku/3128.html