累計100万部を突破した、阿部智里さんによる和風ファンタジー小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」の第一作『烏に単(ひとえ)は似合わない』が待望の漫画化。コミカライズを手がけるのは、漫画家の松崎夏未さんだ。
「実は原作の大ファンで、相当な原作至上主義者なので、絶対に読者を裏切りたくないんです。阿部智里先生が緻密に構築された世界観を崩すなんてとんでもない。原作が大好きなファンとしての私が読んでも充分に満足できるものを描こうと、自らにプレッシャーをかけています(笑)」
『烏に単は似合わない』は、八咫烏の一族が支配する世界「山内」で始まった、世継ぎである若宮の后選びの物語だ。朝廷で権力を争う大貴族四家から遣わされた姫君たちが、「桜花宮」で后の座を巡り熾烈な争いを繰り広げる。
「個性豊かな姫君たちの性格や言動には厚い説得力があり、コミカライズする上でもやりがいがあります。原作は第一部が完結し、6巻まで発表されていますが、できれば少なくとも2巻の『烏は主を選ばない』までは描きたいですね。もちろん、機会をいただけるなら6巻まで描く準備はできています!」