海外出身のプレーヤーが日本代表入りした推移
第2回大会以降、日本代表になった海外出身選手は、2カ国2人、2カ国4人、2カ国6人、1カ国4人、3カ国7人と推移し、11年の7回大会と15年の8回大会では3カ国10人の海外出身のプレーヤーが活躍した。
15人の海外出身選手を選出したジェイミージャパンは、ニュージーランド、トンガ、南アフリカ、サモア、オーストラリア、韓国、そして、日本の7カ国の選手からなる多国籍チームである。
多様なルーツを持つ海外出身選手の増加は、日本社会の変化と無関係ではない。
ノフォムリさんが来日した80年、国内の外国人登録数は約78万人に過ぎなかった。現在は約273万人の外国人が日本で暮らしている(2018年12月現在)。約40年で350%も増えたのである。
今年4月1日に施行された改正出入国管理法により、在留外国人のさらなる増加が予想される。好むと好まざるとにかかわらず、日本は、異なるルーツを持つ人たちとの共生が求められている。
ラグビー日本代表は、異なる文化や言語を持つ仲間とともにスクラムを組んできた文化と歴史を持つ。日本ラグビーの歩みを振り返ると、前回W杯で躍進の立役者となった五郎丸歩選手のツイートが蘇る。
〈ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを。彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ〉
ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを。彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ。#JapanWay
— 五郎丸歩 (@Goro_15) September 20, 2015
ラグビーが持つ魅力を端的に表現した彼の言葉は、ファンの胸をアツくした。
W杯日本大会の開幕は9月20日。桜のエンブレムを胸に、日本のために戦う海外出身選手に注目してほしい。