渋谷直角の漫画をドラマ化した「デザイナー渋井直人の休日」。主人公の中年デザイナー・渋井直人(光石研)とアシスタントの杉浦ヒロシのナイスなバディぶりがファンを興奮させた。その杉浦を演じたのが岡山天音さん。インタビュー第2弾は岡山さんの休日に迫る。(原作の続編『続 デザイナー渋井直人の休日』も発売中)

 

「休日はめっちゃあります(笑)」

―― 出演作が続いてお忙しいと思いますが、休日はありますか?

岡山 めっちゃあります(笑)。いくつかの作品を掛け持ちしたり、主演作の撮影に入っているときは休めませんが、いまの現場では、撮影の合間にお休みもいただいています。

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――休日はどんなことをして過ごしているのですか?

岡山 変わらずずっと好きなのは本や漫画、音楽。映画を観ない時期が続いていたのですが、先日、友達と映画館に行ったら、その作品がすごく良かったんです。『存在のない子供たち』という映画。

――ナディーン・ラバキー監督の、中東の貧民窟の戸籍のない人々を描いた作品ですね。衝撃的でしたよね。

岡山 観ました? あれは本当にすごかったですよね。友達に誘われて行ったんですが、観て良かったです。映画は仕事でもあるので、あまり観たくない時期もあるんですが、最近、また観始めました。

――本はどんなものを?

岡山 いま読んでいるのは司馬遼太郎の『燃えよ剣』です。昔、読んだのですが好きで読み返しています。好きな作家は、現代の人では西加奈子さんや朝井リョウさん。昔の人では、夏目漱石や遠藤周作が好きです。小説でもエッセイでもなんでも読みます。小説以外のほうが多いかもしれません。

「『嫌われる勇気』も読みました」

 

――「人生を幸せにする〇〇」みたいな本も読みます?

岡山 (笑)。『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』は読みましたよ。あと、「ほぼ日」に連載されていたのをまとめた『谷川俊太郎 質問箱』は面白かったです。子供から大人まで、いろんな職業の方からの質問に、谷川さんが答えていらっしゃるんです。

――読むのは速いほう?

岡山 やりたいことがいろいろあるので、1日かけて集中して読むということはないですね。日をまたいでちょっとずつ、同時に何冊か読んでいます。移動中でも喫茶店やカフェでもどこでも読みます。僕はタブレットではなく、紙で読みたいタイプですね。

――子供のころから読書の習慣があったのでしょうか。

岡山 漫画は好きだったんですが、子供のころは、本はすごく苦手でした。でも、仕事を始めてから、「読んだ方がいいよ」と事務所の方などから言われて、意識的に少しずつ読むうちに、たまにすごく面白い本に出会ったりして、読書が好きになっていきました。