ダウンタウンの松本人志は、きょう9月8日、56歳の誕生日を迎えた。
今年7月、闇営業への関与により吉本興業から契約解除を通告された宮迫博之と田村亮が記者会見を行なった翌日、松本はレギュラー出演する『ワイドナショー』(フジテレビ)の生放送で、《吉本内に“松本興業”じゃないですけど僕の部署を作ってくれと。やらかした子たちやイエローカードの子たちを俺が引き取るから。保証人になるから、ちゃんと生かしたってくれと。お笑いを愛する人間を、自分から辞めるならともかく、上から言われてクビっていうのは僕は絶対に違うと思うから》と吉本の上層部に要望したと明かした(※1)。
くだんの会見では宮迫が、闇営業問題について記者会見をしたいと申し出たところ岡本昭彦社長から圧力があったことを示唆し、波紋を呼んだ。吉本の所属芸人のあいだにも動揺が広がるなか、松本はツイッターに《後輩芸人達は不安よな。/松本 動きます。》と投稿する。前出の上層部への要望は、こうした動きの一環であった。
25年前にも「松本 動きます」
じつは松本はいまから25年ほど前にも、後輩の芸人がある事件で謹慎処分となった際、“動いた”ことがあった。当時、『週刊朝日』で連載していたコラムのなかで、このように訴えたのだ。
《芸能人がテレビに出られないというのは、死活問題であり、まさか最近までテレビに出ていた人間が、マクドナルドでアルバイトするわけにもいかない。死ねと言っているのと同じである。もし、それが罰ということなら、むしろテレビに出たおしてあやまりまくるほうが、ずっと罰になるのではないだろうか。/オレは、彼がデビューしたころから知っているが、実に才能のあるヤツで、タレントとしてはまだまだ半人前であるが、将来性はかなりあるヤツだと思う。このことで、彼の人生がメチャクチャになってしまうのは、あまりにも悲しすぎる。/近々オレは、吉本に彼の復帰をお願いしにいこうと思っている。半年かかるか、一年かかるかわからないが、もう一度、チャンスを与えてやってもらいたい》
問題を起こした後輩芸人について、その才能に免じてもう一度チャンスを与えたいという思いから行動を起こしたのは、このときも今回も同じだ。