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『カルト村で生まれました。』の高田かやさんが「旅グルメマンガ」を描くまで

『うまうまニッポン! 食いだおれ二人旅』高田かやインタビュー#1 

カルト村で生まれました。』で話題となった高田かやさんが、夫のふさおさんと一緒に週末旅行に出かけておいしいものを食べまくるコミックエッセイ『うまうまニッポン! 食いだおれ二人旅』が10月10日に発売になります。最新インタビューと9月におすすめの旅を描いたマンガ第1弾をお届けします! 

こんな二人が旅をします! ©高田かや 

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デビュー前からあたためていた“旅ノート”

――『うまうまニッポン! 食いだおれ二人旅』は、高田さんにとって初の旅グルメ漫画ですが、『カルト村で生まれました。』でデビューされる前から「いつかは旅グルメ漫画を描きたい」という思いがあったそうですね。

『うまうまニッポン! 食いだおれ二人旅』【バトン旅】を読む

高田 そうなんです。4作目にして念願が叶いました。10年ほど前に、夫のふさおさんと一緒に北海道を長期旅行したことがあって、そのときに見たものや買ったもの、1日のスケジュールやかかった金額をノートに絵日記風に記録していたんです。そのノートを宿の人に見せたら「おもしろい、このノート欲しい!」と言われまして。まだ旅の途中だったのでノートはあげられなかったんですが、「そういえば村にいた中学生の頃も、私の描いた絵を周りの子が欲しがってくれたなぁ」と思い出しました。

 その後、お勤めを辞めてほかの仕事を探していたときに、「働かないと!」という強迫観念にとらわれて手当たり次第求人に応募していた私を見かねたふさおさんから「急がなくてもいいから本当にやりたい仕事を考えてみたら?」と言われたんです。それで、「自分の本当にやりたいこと」をじっくり考えてみた結果、「北海道旅行の絵日記みたいに、出掛けたところや食べた物の絵や文を描いて暮らせていけたら楽しいだろうな」と。

 とはいえ、一般人の私がいきなり旅グルメ漫画を描いてもデビューはできないとわかっていたので、まずは自己紹介的な気持ちで、自分が生まれ育った村のことを描いて投稿してみたら、デビューにつながった……というわけです。