文春オンライン

《ストライキはどうなった?》佐野SA”解雇部長“が悲壮告白「知らない人たちが働いている」騒動から1カ月

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会, 企業, 働き方

note

「私のクビと引き換えに……」

「私が従業員の皆さんの再就職先を探すことに時間が裂けないのが現状。高齢者の方が多く、他の職種ではなかなか再就職先がないということもお話ししました。ほかのサービスエリアにも声を掛けたのですが、数名は別のSAで臨時スタッフとして働く予定ですが、ほとんどは断られました。今は自分たちの再就職先は自分で探すというかたちになっています。

それでも従業員のモチベーションは下がっていません。条件次第ですが、『皆さんが復帰したときに私は一緒にはいられないかもしれない』と話したら、部署ごとに多少の温度差はあるんですけど、『それはあり得ない』と言ってくれた。私のクビと引き換えに全員が戻れるという選択肢はほぼ全員が挙手で反対という意見でした。

もういい加減、潮時だろうと皆さんが思っていると私は思っていたんですけど、私が思っていたより闘う気持ちが強いんです。先週末も約50人の従業員が揃って、ストライキを続ける方たちがまったく減っていないんです」

ADVERTISEMENT

現経営陣がいなくなるなら

 とはいえ、現状のまま進めば、今月20日にも組合の供託金は尽きる。加藤氏は、今後について次のように述べた。

ストライキでバックヤードの商品も底を尽きた ©文藝春秋

「どうやら私が自ら辞めることが(経営サイドの提示する)条件になりそうなんです。私が辞めて、現経営陣が残っているなら突っぱねますけど、そういう方たちがいなくなるなら、私がいなくても戻った従業員たちでなんとかなると思っています。供託金も尽きるので、全員で闘うのは今週が最後になりそうです」

 ストライキは終盤戦を迎えている。

文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。

※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

《ストライキはどうなった?》佐野SA”解雇部長“が悲壮告白「知らない人たちが働いている」騒動から1カ月

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー