羽田空港ご出発の時より、佳子さまの前髪が……
まずはウィーンに到着された佳子さま。15日に羽田空港を出発される時と比べると、ヘアメイクのためか佳子さまの前髪が心なしか短くなったように見え、アイメイクや眉メイクが際立っていた。イマドキのヌーディでアイラインを強調するメイクは、現地の人々の印象にも残ったのではないだろうか。初日の16日にはオーストリアのファン・デア・ベレン大統領を表敬訪問。淡いクリーム色の振袖は若々しく、佳子さまにとてもお似合いだった。
その他にも佳子さまは、ハプスブルク家の王宮だったホーフブルク宮殿内にあるシシー博物館を見学されたり、アウガルテン宮殿で「天使の歌声」と称されるウィーン少年合唱団の合唱を、国立歌劇場ではバレエ「シルヴィア」を鑑賞された。とりわけ、ウィーン日本人国際学校を訪問された時は、佳子さま持ち前の明るさを発揮されているように感じた。小学生とかるたを楽しまれ、中学生の英語劇を鑑賞された時は、「セリフを覚えるのは難しくないですか」と優しく声をかけられていたという。
19日には、ハンガリーの首都・ブダペストへご移動。市内を一望できるゲッレールトの丘を訪問された。翌日ハンガリーのアーデル・ヤーノシュ大統領を表敬訪問された佳子さまは、「ブダペストの景色はご覧になりましたか」と尋ねられると、「非常にきれいでした」と答えられたという。その後は国会議事堂や、世界文化遺産のパンノンハルマ大修道院をご視察、そして日本語を学ぶ現地の大学生と交流されるなど、全体の日程を通して、両国の観光名所をめぐるとともに友好親善にも努められた。
9月15日から25日の10日間にわたって、佳子さまの海外公式訪問のご様子をテレビの映像などを通じて目にした人は多かったのではないかと思う。佳子さまは人々の話に耳を傾けられながら、時折頷かれ、いつでもにこやかな笑顔を浮かべられていた。日本での公務ではスカート丈やシルエットなどから佳子さまの個性が感じられることは多いが、今回のご訪問では、振袖のほかに、ふわっとしたAラインのワンピースをお召しになるなど、ややコンサバティブな印象を受けた。