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進次郎氏の入閣で、本当はどういう人か「可視化」され始めた

 これまで小泉進次郎は何かと闘ってきた。何と闘ってきたかは知らない。本人も覚えていない可能性もある。「その場その場でウケそうなことを上手に言う」という闘いだったかもしれないから。

 今回こういう「実はよくわからない人」が大臣になったことで、やっと可視化され始めたことになる。本当はどういう人か私たちもやっと吟味できる。萩生田光一先生の入閣と並んでやはりめでたいことなのだ。

萩生田光一氏 ©文藝春秋

「小泉ポエム」にダメ出しする産経師匠

 環境大臣となった小泉進次郎はニューヨークへ乗り込んだ。

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「環境関連会議で国際デビュー 小泉氏 具体政策に課題」(産経新聞9月23日)

 前半の見出しはカッコいいが後半の「具体政策に課題」に目がいってしまう。

《小泉氏は11日の就任後、東日本大震災や台風の被災地に駆けつける行動力を示す一方、具体的な政策の打ち出しは現段階では乏しく、実行力には不安を残したままだ。》

 朝日でも毎日でもなく産経にハッキリと書かれる小泉進次郎先生。

9月22日、ニューヨークの国連本部で開かれた都市の脱炭素化に関するイベントで演説する小泉進次郎環境相(右) ©時事通信社

 産経は「期待される新閣僚」調査ではトップだと紹介しつつ、

《ただ、肝心の環境政策では疑問符がつく。NHK番組で「大量生産、大量消費、大量廃棄。この今の社会を転換していく社会変革の担当だとの思いだ」と述べたが、従来の廃プラスチック削減の目標値を繰り返す程度だった。》

「小泉ポエム」にダメ出しする産経師匠。締めは、

《小泉氏が武器とする高い発信力に見合う責任を果たせなければ、“人寄せパンダ”からの脱却はかなわない。》

 ああ……。残酷だけど進次郎をめぐるメディアの「気候変動」にも注目なのである。