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「集団自殺が起きた一軒家を購入したら……」大島てるが語る“関西最恐の事故物件”とは?

事故物件サイト運営人が見た“不幸な”人々

2019/09/28

 ブルーシートを開けてみると、中から出てきたのは……1体ずつの、白骨化した女性の遺体でした。ブルーシートで厳重に巻かれていたからか、ほとんど臭いもしなかったようです。

犯人は一体誰なのか?

 一体なぜ、この家の床下から遺体が出てきたのか。ブルーシートに包まれていたことからみても、これは何者かによる死体遺棄事件であり、殺人の可能性もあります。では、ここに埋めることができた人物は誰なのか。

 遺体の状態があまりにも悪かったため、正確なところまではわからなかったようですが、どうやらその遺体が埋められたのは、3階で集団自殺が起きるよりも前のことだったそうです。それを考慮すると、一つのシナリオとして思いつくのは、こんな状況です。

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 元々この家に住んでいた男は、とある理由から2人の女性を殺害。その遺体をブルーシートに巻いて床下に隠します。しかし、罪の意識に苛まれたか、あるいは「もう逃げられない」と思ったか……追い詰められた男は、自殺サイトを通じて出会った仲間と一緒に自殺しました。

 その後、ここを「練炭自殺があった家」とだけ認識していた男性が購入。床下に2人の遺体があることにも気づかず、10年近くその上で住み続けていた――ということになります。

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ある日、自宅が突然“事故物件”になる

 日本中で日々起きている自殺や殺人。しかし、私たちはその全てを把握しているわけではありません。ある日、お気に入りの寝室が数年前に起きた殺人事件の現場だと判明したり、庭や床下から遺体が発見されたりして、自宅が突然“事故物件”になる――。そんな不幸に見舞われる可能性も、決してゼロではないのです。

 ちなみに、「練炭自殺があった家」を購入した男性は、床下から遺体が発見された後も引っ越しはせず、合計で5人もの遺体が発見されたその小さな家に、今も住み続けているそうです。

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