改造内閣による臨時国会がいよいよ10月4日に始まるが、「安倍首相の頭を悩ます問題が続出する気がします」と話すのは政治部デスクだ。「目玉の小泉進次郎環境相は就任早々“セクシー”発言やポエムと揶揄される中身のない受け答えで話題だが、それ以上の失言や舌禍事件を引き起こしかねない新閣僚が多い」。
一人目は北村誠吾地方創生相。「新閣僚で一番地味」(自民党関係者)と評判だが、すでに危うい発言を連発している。就任会見で、所管のスーパーシティ構想について「これからしっかり勉強させて頂く」。不安定答弁の常習犯となりそうな気配を早速漂わせたかと思えば、地元長崎の佐世保市で行った会見では、ダム建設計画について「誰かが犠牲になり、協力して役に立つことで世の中は成り立っている」と発言。建設に反対する一部住民の気持ちを逆なでし、批判を浴びた。
9月27日の報道各社のインタビューでも「地方創生の意識は確実に根付いている。この前の風台風で無残にもひっくり返るような根の張り方ではない」。台風15号の被害からの復旧が立ち遅れる中、絵に描いたような失言を見せた。
北村氏がカツラなのは自他ともに認める事実。本人も「頭が日焼けしないための帽子だ。偉い人の前では外す」と周囲に語るが、「失言を詫びるために、毎回帽子を取る羽目にならないか」と政治部記者は苦笑する。