9月20日から44日間かけて行われているラグビーW杯。10月5日夜に生中継された日本対サモア戦の視聴率は平均32.8%、瞬間最高で46.1%(関東地区)を記録。今年放送された全番組視聴率のトップに躍り出るほど、ラグビーW杯がかつてない盛り上がりを見せている。
“格上”のアイルランドに接戦の末に勝利するなど、予想外の番狂わせで魅せる日本代表。ラグビーには、居住年数などの一定の条件を満たせば、どの国の代表としても活躍できる独特の文化がある。日本代表メンバーも約半数が外国出身の選手だ。ダイバーシティを体現する選手たちだが、その妻もまた、様々なかたちで彼らをサポートしていた。
日本代表のリーダーを支える“大和撫子”な妻
東京・府中市の分倍河原駅から徒歩10分ほど歩いたところに、赤いテントが目を引くカフェがある。ベスト8への進出をかけたスコットランド戦を控えたある平日の昼に訪れると店内は満席。入り口すぐ右手には、50枚以上の色とりどりのソーサーにラグビー選手のサインが描かれている。
このカフェを営むのは、ラグビー日本代表を率いる主将、リーチ マイケル選手(31・ニュージーランド出身)とその妻・知美(さとみ)さん(31)だ。店名である「Cafe+64」の由来は、ニュージーランドの国番号なのだという。
リーチ選手と知美さんが結婚したのは2012年。
大学の同級生だった2人
「リーチ選手と知美さんの出会いは大学3年生の頃。当時、2人は東海大学体育学部の同級生でした。知美さんは高校時代にバレーボール選手として活躍し、大学在学中はライフセービング部に所属し、スポーツマネージメントを学んでいたそうです。リーチ選手は在学中、20歳以下が出場するラグビージュニア世界選手権に日本代表として出場。一流ラガーマンの道を着実に歩んでいました」(テレビ局関係者)
知美さんは出会った頃のリーチ選手の印象について、「Going! Sports&News」(日本テレビ系)で「シャイで全然喋らなかったので、日本語が喋れないと思っていた」と語っている。
現在は娘と3人暮らし。合宿や遠征で会えない日々も多いというが、ラグビーのために生きるリーチ選手を、知美さんは見守り続けている。