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「勝ちたいか!」「ついてこられるか?」 ラグビー映画『スクール・ウォーズ』に見る名指導者の条件

「One for All, All for One」だけじゃない

2019/10/14
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ボロ負けしてもビールで乾杯……屈辱の味を覚えさせる

 そのあたりは南ア主将ピナールもなかなか巧みで、イングランドにボロ負けした際にはあえてビールをチーム全員に配って乾杯。まったくもって上手くない屈辱の味を覚えさせることで奮起させます。

フランソワ・ピナール主将を演じたマット・デイモン ©Steve Granitz/WireImage

「One for All, All for One」「One Team, One Country」という明確で力強い言葉、どんな者にも気を配る細やかさと優しさ、そして悔しさを励みにスイッチングさせる機転と鉄拳が、部員を、選手を、学校を、国を、一丸にします。112対0の屈辱を味わわされた高校との再戦、そして超強豪ニュージーランド・オールブラックスとの1995年ワールドカップ決勝戦に挑むそれぞれのチーム。劇中、もたらされる奇跡にはどうにかなってしまいそうに!

©iStock.com

 ド感動というゴールキックをドンズバで決めてくれるこの2本を観て、ワールドカップ終了まで滾(たぎ)りまくってください!!

9月28日、日本対アイルランド戦 ©JMPA
「勝ちたいか!」「ついてこられるか?」 ラグビー映画『スクール・ウォーズ』に見る名指導者の条件

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