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用途によって明確に“向き不向きが変わる”

 そして、この両製品を選びにくくしている最大の要因が、価格です。容量が共通でないため同一容量で比較できないのですが、最小容量のモデルを選んだ場合、「iPad」が34,800円(32GB、税別)から入手できるのに対して、「iPad Air」は54,800円(64GB、税別)と、2万円もの差があります。元を考えるとけっこうな価格差です。

 もっともここまで見てきたように、例えば絵を描くなど緻密な用途でなければフルラミネーションでない「iPad」でも十分でしょうし、動画再生でパワーと画質を重視するならば「iPad Air」のほうが向いていたりと、用途さえ明確にすれば、一定の方向性は見て取れます。

今回の第7世代モデルから「iPad」でも利用可能になったSmart Keyboard。磁力で吸着させるだけでタイピングが可能になります

 今回の新しい「iPad」をはじめとするラインナップは、できることが似通っているだけに選ぶのが難しく感じますが、以上のように用途を明確にしたうえで、機能の違いよりも性能差からくる快適さをどれだけ重視するかで、その人に合った機種が見えてくると言えそうです。