昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/10/24

genre : ニュース, 社会

「饗宴の儀」のローブデコルテに通じるものが

 もう1着、雅子さまが節目にお召しになったドレスと言えば、トンガ王国の国王ツポウ6世の戴冠式を思い起こす。2015年7月、雅子さまにとってオランダ以来約2年ぶりの海外ご訪問となった。

©AP/AFLO

 この時は、ベージュのローブモンタントを選ばれた。レースの美しさが際立つデザインで、柔らかな色使いから一見控えめな印象を受けるが、華やかな雰囲気は「饗宴の儀」のローブデコルテに通じるものがあったように思う。

©時事通信社

 10月22日の夜、「饗宴の儀」は23時20分に終わり、両陛下は日付が変わる前にはお住まいの赤坂御所へお帰りになったようだ。この日の儀式を乗り切られたことが、また一つ雅子さまの自信となったのではないかと拝察している。

茶会では、シャンパンゴールドのスーツをお召しに

 翌日の23日、15時から赤坂御所で天皇皇后両陛下主催の茶会が催された。「即位礼正殿の儀」に参列した国王や王族に感謝の気持ちをお伝えになるためだという。

 雅子さまは、シャンパンゴールドのスーツをお召しになっていた。ジャケットの襟にほどこされた遊び心を感じさせる地模様や、チュールレースがあしらわれたように見えるスカートからは、フォーマルな場でありながら、前夜の「饗宴の儀」とは一転してリラックスされた雰囲気が感じられた。玄関ホールで出迎えられる時、雅子さまが打ち解けたご様子で目を見開かれる一幕などもあり、終始にこやかな表情を浮かべられていた。王族らからの祝意を実感されたからではないだろうか。

宮内庁提供

 この茶会には、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方も出席され、旧知の王族が多いという上皇ご夫妻も途中から加わられたという。美智子さまは和服をお召しになっていたようだ。上皇ご夫妻には、連綿と続く各国王室との交流を見守られたいという思いもおありだったのだろうか。