発売とともに、業界内外を騒がしている異色のコラボ増刊「ビームス×週刊文春」。そのなかから将棋会館で特別に撮影された棋士たちのグラビアをご紹介します。
◆ ◆ ◆
中川大輔八段と中村太地七段。ともに米長邦雄永世棋聖を師と仰ぐ2人が、ビームスの勝負服を身にまとい、真剣勝負に臨んだ――。(立会人=森下卓九段 記録係=杉本和陽四段)
◆
棋界の“レジェンド”、米長邦雄永世棋聖の弟子たちが約30年ぶりに復活した「名将戦」の舞台に臨む。
「名将戦」とは、週刊文春が主催し、1973年度から87年度まで計14回行われた棋戦である。歴代最多、4回の優勝を飾ったのが米長だった。
その名将戦が「文春杯」として蘇った。場所は東京・将棋会館4階、特別対局室。
週刊文春が用意した賞金は勝者の総取で、対局するのは中川大輔八段(51)と中村太地七段(31)だ。
中川の体躯は引き締まっているが厚みがあり、鋭い眼光同様、迫力のある指し回しが特徴。中村は甘いマスクの若手ホープとして期待を集め、2017年の王座戦では羽生から初タイトルを奪った。
2人がビームスのジャケットやスーツを身に着ける。
中川は顔をほころばせて言う。
「軽いですね、着心地が。とても良いです。普段の対局では長時間正座するのでゆったりしたスーツを着る事が多いです。棋士は皆、対局後はパンツが皺だらけになるんですよ。プライベートでは癖のあるジャケットが好きです」