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佐渡 30代中頃あたりかなあ、小澤征爾をいつか乗り越えたろうと思ってました。でも年をとっていくほど、あまりに距離があることに気がつきました。僕なんか、小澤征爾という人が開いてくれた「日本人がヨーロッパで指揮をする」という道を、「ふーん」って感じで気楽にドライブしてるようなもんやと思います。

佐渡裕さん ©文藝春秋

小澤征爾が突然「ガキ使」の現場に

 そこで、松本さんから意外な「ニュース」が飛び出した。

松本 小澤征爾さんって、「(ダウンタウンの)ガキの使い(やあらへんで!)」のトーク収録に、いらしたことあったんです。突然、ぽろっと。

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 そこから若き日のダウンタウンと小澤征爾との珍妙なやりとりを明かす松本さん。佐渡さんも「突然現れた小澤さん」の思い出を語った後に、「デビューした時、たくさんの評論家に、小澤征爾の真似してる、バーンスタインの真似してるって書かれました」と振り返った。

 そして大谷翔平、イチローなどの名前もあげながら、「師を乗り越えるとは」について語った佐渡さん。それは、松本さんの明かした若手への思いに対する、じんわりしみる答えだった。詳しくはぜひ、連載を読んでいただきたい。

文藝春秋」11月号

 対談の全文は「文藝春秋」11月号に掲載されている。