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ライトオンを苦しめる「若者のジーンズ離れ」

大手ジーンズ量販店各社の売上減少の背景にあるのは、不採算店の大量閉鎖だ。

ライトオンは店舗数の減少が続いている。15年8月期末には516店を展開していたが、その後は減少し、19年8月期末には473店まで減った。

マックハウスは09年2月期末時点で567店を展開。以降、減少が続き、19年2月期末は398店に減った。

ジーンズメイトは12年2月期末に117店を展開していたが、19年3月期末には76店と、二桁に落ち込んでいる。

ジーンズがファッションの中核アイテムだった頃

大量閉鎖の理由は3社とも共通している。ジーンズが売れなくなったからだ。その理由としては、「ジーンズの低価格化」と「若者のジーンズ離れ」という2点が挙げられる。

かつてジーンズはファッションの中核アイテムとして君臨し、量販店の主力商品として売り上げを大きく牽引する存在だった。

ジーンズ文化の最盛期は1980年代だろう。ケミカルウォッシュなどさまざまなタイプの商品が発売され、若者を中心に人気を博した。日本ジーンズ協議会が主催するジーンズが似合う著名人を表彰する「べストジーニスト」が始まったのが84年で、この頃から業界を挙げたジーンズ普及の取り組みが始まった。

90年代もヴィンテージジーンズがブームになるなど、盛り上がりを見せた。同時に、「リーバイス」や「エドウィン」など高価格のジーンズを販売するライトオンなど大手ジーンズ量販店が一大勢力を築いていったのもこの頃だ。

1000円を切るジーンズの発売が相次いだ2009年

そして00年代に入ると、ファッション産業全体の潮目が変わり始める。98年から2000年にユニクロがフリースブームを巻き起こし、ファッションセンターしまむらが06年に1000店舗を達成するなど、低価格帯の衣料品チェーンが台頭した。その結果、ジーンズにも低価格化の波が訪れた。

なかでも09年は、大きなターニングポイントになった。同年3月にユニクロの姉妹ブランド「GU(ジーユー)」が990円ジーンズを発売し大ヒット。これに続くかたちで同年にイトーヨーカ堂が980円ジーンズ、イオンが880円ジーンズ、ドン・キホーテが690円ジーンズを発売し、価格破壊が巻き起こった。しまむらで全身コーディネートする「しまラー」がブームとなったのもこの年だ。