生前退位と同様に皇室典範の特例法が必要になるが……
養子となると、皇室への養子縁組を禁止している皇室典範がネックとなる。その場合、上皇陛下の退位を実現させたケースと同様に、皇室典範の特例法が必要になるが、安倍総理としては1度経験しているだけに、現実的な選択肢と感じているのかもしれない。
東久邇宮家の盛厚王の長男・信彦王は2歳で皇籍離脱したが、東久邇信彦として叔父の上皇陛下と長年交流を続けてきた。今年の3月20日に亡くなる少し前には、退位前の上皇・上皇后両陛下がお忍びでお見舞いに行かれている。こうした点も、安倍総理が旧東久邇宮家の子孫を本命視する背景にはあるのだろう。
女性宮家はもともと眞子さまに残ってほしいという思いから
「眞子さまにはお幸せになっていただきたいというのは、ご成長を見守ってきた私たち宮内庁の元職員や、古株の職員にとっては共通の思いです。無理に旧宮家の子孫とお見合いをしてまで皇室のためにご自身を犠牲にされる必要はないはずです。ただ、小室さんと結婚して本当にお幸せな未来があるのでしょうか。女性宮家創設という話はもともと、上皇陛下の初孫である眞子さまに皇室に残っていただいて、弟の悠仁さまをお支えして欲しいという上皇陛下の思いから出てきたものだと庁内では言われています。失礼を承知で言えば、小室さんだったら、旧宮家の男性の方がいいと思ってしまうのは私だけではないのではないでしょうか」(冒頭の宮内庁元幹部)
安定的な皇位継承の確保という重要な課題にも影響を与えかねない眞子さまのご結婚延期問題。問題を長期化させても逃げ切ることはできないということに、眞子さまがまだ気付かれていないというのは致命的としか言いようがないだろう。旧宮家のパートナーと結婚していただきたいとは決して思わないが、やはりお相手を間違えていると感じている国民はかなり多いということを、知っておられるのだろうか。もはや「恋の病」などといった言葉では片づけられない段階にまで事態はきてしまっているのだ。眞子さまは今、皇族としてのご自覚が問われている。