Q 高卒の僕。社会を見返す方法が知りたい。
僕は高卒です。父は仕事が続かず、母がパートで家計を支え、育ててくれました。僕は、半分はグレて、半分は家を支えるつもりで、高校を出てすぐに左官職人に。両親が「大学に行ってもいいのに」と言ってくれたことが、自分にとっての大卒資格でした。
ただ、今になって、自分の学歴にコンプレックスを抱くようになりました。なんとかして、社会を見返したい。いい仕事をして、家族にもそれなりの生活をさせてあげたい。学歴がないなりに、社会で生きぬく方法、社会を見返す方法が知りたいです。(20歳・男・左官職人)
A 20歳で学歴にコンプレックスを持つのは早くない?
サラリーマンなら会社によっては、学歴の壁に苦しむ人はいると思うんだけど、職人の世界は腕前だけでしょ。たぶん誰かに「学歴」で傷つけられたんだろうけど、「社会を見返す方法」なんてないし、そんな被害者意識で仕事をするのはカッコ悪いと思うよ。
成功者で「あの頃の怒りをバネに頑張ったから、今の僕があるんです」って言ってる人がいるけど、それは不甲斐ない自分への怒りであって、社会や誰かを恨んでの怒りじゃないからね。「復讐」をバネに戦ってもロクなことはないよ。そんなやつは誰かに勝っても常に敵を探してるから、いつまでたっても満たされないんだよ。
コンプレックスを無くすには、何かで自信を持つしかないんだ。ある日突然誰かがやって来て、君の世界を変えてくれるなんてことはないんだよ。社会が世間がとか言う前に、カネが必要なら稼ぐべきだし、学がほしいなら勉強するしかないんだ。
少しずつ何かを積み上げて、少しずつ自信をつければ、少しずつ自分を好きになるよ。
俺が君くらいの時は、露天商や雀荘経営をしながらカネを貯めてた。仕事の合間に本を読んで知識を身につけていたよ。でも、苦労したかっていうと案外そうでもなくて、麻雀パイを速く磨く方法を考えるのは楽しかったし、世の中のことがだんだんわかってくるのは面白かったもんだよ。
左官の腕を磨くとか、勉強するとか、体力をつけるとか、なんでもいいから興味のあることからまずはやってみてごらん。
肩の力を抜いて楽しみながら、昨日よりちょっとでもマシな自分を目指そうぜ〜!
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