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「狭い個室にいかがわしいビデオがずらり……」石田純一とダイアモンド☆ユカイが明かす“体外受精体験記”

35歳を超えると不妊治療の成功率は30%に

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無精子症と診断されたユカイ氏

 一方のユカイ氏は、100人に1人とされる無精子症と診断されて不妊治療をスタートさせた。発覚したのは、妻と共にクリニックに行って不妊検査を受けた時のことだったという。

ユカイ 妻が検査を受けると、「卵子の状態がとてもいい」と診断されたので一安心していました。ところが、お医者さんは、「旦那さんも検査を受けて欲しい」と。「おいおい、冗談だろ?」と思いましたよ。当時は、「ロックンローラーの俺がなんで? 検査ってなんなんだよ」と付け上がっていましたからね。

 結局、検査を受けることにしたユカイ氏だったが、仰天したのは精液の採取室だという。

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ダイアモンド☆ユカイ氏 ©文藝春秋

「それぞれ品揃えが全然違いました(笑)」

ユカイ 狭い個室の中に、いかがわしいビデオがずらりと並んでいる。異様な雰囲気で、「これを観ながらやれってことかよ……」と変テコな気持ちになりました。

石田 あ~、わかる(笑)。

ユカイ 純一さんも観ました?

石田 僕はいろんなクリニックに行ったけど、どこにでも置いてありましたよ。面白いことに、それぞれ品揃えが全然違いました(笑)。

生まれたばかりの新菜ちゃん

 ユカイ氏は無精子症の中でも閉塞性無精子症だった。これは体内で精子が作られないわけではなく、精管が詰まっていて精巣で作られた精子が正しく出てこない状態のことを指す。つまり、精巣から直接精子を取り出すことで体外受精を行うことができるのだ。ユカイ氏も体外受精を3回行って、2010年に長女・新菜(ニーナ)ちゃんを授かった。