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不妊についてはほとんど教えられなかった
二人は、男性不妊がなかなか理解されない背景には、教育の不足があると指摘する。
ユカイ 俺は「埼玉県こうのとり大使」として、高校で講演をしているんですが、ある先生が、「保健体育の教科書ではほとんど不妊について触れられていない」と嘆いていました。実際、高校生に向けて、「俺は無精子症だったんだ」と話しても、「俺には関係ねえよ」と聞く耳を持たない子も多いですから。
石田 確かに、学生時代を思い返してみると、避妊のことは口酸っぱく言われたけど、不妊についてはほとんど教えられませんでした。
不妊治療に取り組む夫婦も増えているが、35歳を超えると不妊治療の成功率は30%といわれている。石田氏は「早期発見」が何より大切と語る。
石田 結婚前にブライダルチェックをして、早い段階で現状を知ることはとても大切。東京であれば不妊検査には、5万円の助成金が出るので、まずは検査だけでも受けてほしいですね。
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「文藝春秋」1月号および「文藝春秋 電子版」掲載の「体外受精対談 男性不妊を知ってほしい」では、石田氏とユカイ氏が実体験を元に、不妊治療の苦労のほか、夫として妻をどう支えるべきかなどについて語り合っている。
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体外受精対談 男性不妊を知ってほしい
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