子育てとフルタイムの会社員生活を両立させながら、人気ブロガーとして10年以上発信を続けてきた40代の斗比主閲子さん。さらに個人投資家としての顔も持っており、驚くことに20年かけて2億円もの金融資産を手にすることができたという。
ここでは、そんな斗比主さんが「富裕層になれるお金の方程式」について詳しく紹介した『ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円になった話』(幻冬舎)より一部を抜粋。大手銀行・証券会社で投資を始めてはいけない理由とは――。(全4回の4回目/はじめから読む)
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大手銀行・証券会社で投資を始めてはいけない二つの理由
投資の目的を整理して、生活防衛資金が十分貯まったら、いよいよスタートです。最初にすることは、投資用の証券口座を開設する金融機関を選ぶことです。皆さんはお金を預金しようとする時、銀行に銀行口座を開設しますよね? 投資も同様です。
銀行口座を選ぶ時は、金利優遇キャンペーン、ATM手数料、近所の店舗の有無を参考にするでしょうが、証券口座は何を参考に選べばいいでしょうか。色々な観点で比較検討できますが、今はSBI証券と楽天証券という二大証券会社のどちらかを利用すれば大丈夫です。
こう書くと「え、その二つだけ!? 銀行でも投資はできると聞くし、昔からある証券会社の方が安心じゃない??」と疑問を持つ投資初心者の方もいることでしょう。詳しく解説します。
まず、昔からある大手証券会社(野村證券、みずほ証券、大和証券、SMBC日興証券)でも当然ながら投資はできます。身近な大手銀行(ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行)や地方銀行でもできますが、株式投資はできず、購入できるのは投資信託、国債のみになります。
旧来の証券会社や銀行は店舗を構えていますから、ドコモショップで携帯電話の契約をするぐらいの安心感で、相談しながら投資できることをメリットと感じる人は多いかと思います。
しかし、残念ながらリアルの証券会社や銀行で投資商品を購入するのはまったくお勧めできません。なぜなら、お勧めされる投資商品が個人投資家にとって魅力的でないものが多いからです。