子育てとフルタイムの会社員生活を両立させながら、人気ブロガーとして10年以上発信を続けてきた40代の斗比主閲子さん。さらに個人投資家としての顔も持っており、驚くことに20年かけて2億円もの金融資産を手にすることができたという。
ここでは、そんな斗比主さんが「富裕層になれるお金の方程式」について詳しく紹介した『ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円になった話』(幻冬舎)より一部を抜粋。ネットで長年続く論争「持ち家vs賃貸」の意外なファイナルアンサーとは――。(全4回の2回目/続きを読む)
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「持ち家vs賃貸論争」のファイナルアンサー
一般家庭の支出のうち、金額の大きい固定費が住居費(住宅ローンの支払い、または家賃の支払い)です。
現在どの程度の住居費を支払っているかは人によって大きく異なるものの、多くの人が「持ち家にするべきか。賃貸にするべきか」悩んだ経験はあるでしょう。持ち家か賃貸かは長年ネットでも論争になっており、それぞれの人が違う立場で発言しているため、最終的な結論が分かりかねるという人も多いのではないでしょうか。
住居費を削減することを目指した時の身も蓋もないファイナルアンサーは、「すでに持っている家をリフォームして暮らす」になります。「家がないから悩んでいるのに、すでに家がある前提なんておかしくない?」と思うでしょうが、分かりやすい例だと、親の家をリフォームして一緒に暮らすということです。
下の表は、住宅別の住居費(年間)になります。補足すると、「注文住宅」は自由に設計して建設した新築戸建、「分譲」は設計・建設済みの新築、「集合住宅」はマンションのことです。見ての通り、賃貸を含めても一番支払いが少ないのはリフォーム住宅となります。
リフォーム住宅の費用が平均で見て一番安くなるのは当然です。何しろ、すでに家自体はあるので物件の購入費用がゼロです。壁紙の交換や床の張り替え、水周りの交換等をするだけでいいので、費用は戸建でも1000万~1500万円、マンションであれば300万~500万円で済みます。
私は、両親がバブル期に注文住宅を購入したため、1億円以上の住宅ローンを定年退職後も返済し続けなければならなかったと知り、子どもながらに「家は持たない!」と強く心に誓ったものでした。結果的に、自ら発案して、今のパートナーの実家を二世帯住宅にリフォームしました。私もリフォーム費用を1000万円ほど負担し、現在も義理の両親に賃料を毎月支払っているものの、周辺相場からすればだいぶ安い住居費で生活できています。

