子育てとフルタイムの会社員生活を両立させながら、人気ブロガーとして10年以上発信を続けてきた40代の斗比主閲子さん。さらに個人投資家としての顔も持っており、驚くことに20年かけて2億円もの金融資産を手にすることができたという。
ここでは、そんな斗比主さんが「富裕層になれるお金の方程式」について詳しく紹介した『ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円になった話』(幻冬舎)より一部を抜粋。収入を増やすために副業を始めてはいけない理由とは……。(全4回の1回目/続きを読む)
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「収入を増やすために副業を始める」のはちょっと待った!
多くの企業が副業を解禁しつつあり、収入を増やすために、副業をする人も増えていると思います。会社に縛られず自由な場所で自分の技能を売ることが憧れのように語られ、一度は副業を考えた人も多いはず。
ただ、個人的に副業はお勧めしません。より正確に言えば、ものすごく儲かる手段と期待して副業を始めることをお勧めしません。というのも、できるだけ収入を増やしたいということであれば、必ずしも効率的ではないからです。
副業がなぜ副業かと言えば、本業にはならないからです。副業で食べていけるだけの知識や経験があるなら、本業を辞めて、副業を本業にしてもいい。若干中途半端なところがあるから、副業として成立しているというのがあります。
人気の副業として取り上げられる仕事を見ても、それが分かります。データ入力、アンケートモニター、アフィリエイト、家事代行、動画配信などなど、本業と並行してできそうな仕事というのは、えてして、安価な時間の切り売りになってしまうものが多いです(もちろん例外はありますが)。
安い時間単価の副業で働くぐらいなら、本業での昇給・昇格を目指したり、できるのであれば残業をしたり、手当の獲得を狙ったりした方が効率的に稼ぐことができます。
副業を行う場合は、過度な期待を抱かずに少額でいいから本業の足しにする、または、本業にしたい仕事をお試しで副業にするなどと割り切って始めることをお勧めします。また、仮に楽しくても労働であることは変わりませんから、本業と合わせて過重労働にならないよう健康面には十分配慮しましょう。
