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最初から美容外科医になろうなんて思ってるヤツはバカ──高須克弥院長インタビュー

高須院長に美容整形のことをマジメに聞いてみた。<第2回>

2017/04/17

美容整形の広告なんて信じちゃダメだよ

鳥集 では今、広告を出しているのは、高須クリニックを覚えてもらうために?

高須 いや、面白いからですよ。ピコ太郎も純粋に面白いからやってるの。

鳥集 高須院長はCMの分野でも業界のパイオニアです。最初は医師がCMに出ることすら禁じられていたんですよね。

高須 今でも医療広告は基本的にダメなんですよ。僕がなし崩し的に前例を作っちゃったの。昔、どさくさに紛れてテレビ番組に完パケ(番組と一緒に編集して、そのまま放送できる状態)でCMを放り込んでるうちに、いつの間にやらいろんな局で深夜に流れるようになって。テレビ局の人に「もう3年前から放映してますよ」って言ったら、誰も責任を取りたくないものだから事後的に許可を出しちゃったわけ。今でも基本的に病院名、院長の名前、診療科目ぐらいしか許可されてないと思います。厚労省もダメとは言ってないけど、顔出していいとも一言もいってない。

鳥集 いずれにせよ、高須クリニックに限らず、テレビCMや雑誌、ネットの広告、ホームページなどを見て選ぶ患者が多いと思うんですが、それをどこまで信じてもいいのでしょう?

高須 広告なんて名前を知ってもらうためにみんな出してるんだから、信じちゃダメですよ。ウチもCM見て来てるわけじゃなくて、ほとんど口コミです。僕のところに来る人は特にそうです。だいたいお金持ちの奥様って口コミなんですよ。「あそこの奥さんがキレイになったから」って。その上で、「あの有名なピコ太郎と踊ってる人」って安心して来るだけのこと。ホームページは、厚労省のガイドラインがあるから、それを守っているかどうかが、まともな病院かどうかの基準にはなるね。

「今だけ半額セール」と宣伝しているところはNG

鳥集 美容外科のホームページで、ガイドラインを守っているかどうか、判別できるポイントになる点はどんなところですか。

高須 まず、ビフォーアフター(整形前、整形後)の写真を同じ条件で撮影していること。完全に同じ条件、同じアングル、同じ照明、化粧をした場合は、その旨を明記する、髪型も同じにする。あとは、何%オフとか、たたき売りをしているようなところはNG。「今だけ半額セールやってます」と決断を迫るようなところもダメ。あと3ヵ所整形したら、二重まぶたの手術をもれなくつけますよ、とかね。貧乏なクリニックほどそういうことをやりたがる。大安売りしたって人件費は同じだから。僕は自分のクリニックの値段は40年変えてません。そもそも美容整形に定価なんてなかったから、僕が値段を決めたようなものなんだけどね。

「ビフォーアフターの写真を同じ条件で撮影してないクリニックはダメ」©三宅史郎/文藝春秋

 構成:大場真代

院長! 私の顔を歌舞伎町のホスト風にしてください──高須克弥インタビュー<第3回>」に続く

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