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「もしかしたら今年出席しないのは私だけかもですが、小さな息子との時間を大事にしたくて。あとは基本自己負担なのも参加する気をなくさせます。傾斜配分なので中堅社員だと2次会を入れて1万5000円くらいでしょうか」

 会費が自己負担か会社負担か、というのは「忘年会スルー」したくなる要因のひとつだろう。今回聞いたなかで、メガバンクや保険、通信などでは「傾斜配分」(上司が多めに払う)が多かった。金額は1次会で20代若手社員だと3000円前後、30代中堅社員だと4000円~5000円がひとつの目安のようだ。

「総合職若手3000円、一般職2000円」(メガバンク/30代後半・男性)
「中堅社員で4000円くらい」(飲料メーカー/30代後半・男性)
「20代前半の若手社員は1500円~2000円」(通信サービス/20代前半・女性)
「部長1万円~新入社員5000円」(損害保険/30代前半・男性)

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フリーアドレスになって「忘年会もなくなった」

 一方で会社によっては忘年会自体が無くなったという話も聞こえてくる。

「参加費なし、自由参加でビンゴと若手出し物アリの全社的なクリスマスパーティが数年前になくなってしまいました。経費削減と働き方改革の波なのでしょうか」(食品メーカー/30代前半・女性)

「数年前に会社がフリーアドレスになって、雑談する雰囲気がなくなり、人間関係が希薄に……。前は近くに座るチームで『飲み会、行くよな』というゆるいつながりがあったのですが、今年は上司が『忘年会やる?』と聞いたらみんなが下を向いて……中止になりました」(広告制作会社/30代前半・女性)

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お店選びや司会は「一番下の若手の仕事」

 とはいえ「まだまだ全部署ガッツリ忘年会をやっている」という会社ももちろんある。アルコール類を扱う飲料メーカー社員(30代後半・男性)が語る。

「家庭の事情などがある場合は欠席可ですが、基本的に全員参加です。お店選びや当日の司会などは基本的に一番下の若手数人が担当します。

 お酒メーカーとしては『忘年会スルー』的な世間のトレンドは気になりますね。とはいえウチも2次会が事前にスケジューリングされなくなった点は最近の大きな変化でしょうか」

 年功序列のイメージのある銀行業界はどうだろうか。メガバンク新入社員(20代前半・女性)はこう話す。