職場の忘年会に参加しない「#忘年会スルー」が話題だ。
NHKニュースウオッチ9でも取り上げられ、「会社の飲み会はめんどくさい」「お金を出すのなら一緒に行って、楽しい人たちと飲んだ方が良い」「気を遣う時間があったらゆっくりしたい」という会社員たちの声が紹介された。
忘年会は「0回で良い」が36.3%
実際に『ビジネスで「適当」と考える忘年会の回数と時間』の調査(※シチズン時計調べ)でも、そんな声を反映する結果が出ている。
社会人400人に聞いたところ、忘年会の適当な回数は「1回」(52.0%)が過半数。次いで「0回」(36.3%)、2回(9.0%)という結果に。また忘年会の適当な時間は「2時間」(52.3%)が過半数。次いで「1時間半」(17.5%)。「30分以内」という声も多かった(14.8%)。
出来るだけ少なく、時間は短く……職場の忘年会は「不人気」になりつつある。確かに個人的な経験から言っても、10年前くらいは、12月に入ると社内に加え、取引先、プライベートと忘年会が途切れなかったように記憶している。それが最近はめっきり減った。
では、各企業の社内忘年会はどうなっているのだろうか? 10年前とくらべて、“ゆるめに”なっているのだろうか?
銀行、保険、メーカー、広告、通信……など様々な業種の20代~30代会社員に「本当のところ」を聞いてみた。
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30代中堅社員「私、“忘年会スルー”します」
「10年前より忘年会の頻度も減って、内容も簡素化トレンドにあるのは間違いないですね」
こう話すのはタイヤメーカー社員(30代後半・男性)。社内忘年会の費用は全額会社持ちで参加も任意だそうだ。「パワハラの問題や働き方改革で若手社員はかなりケアされていますね。忘年会は形式的に開催されるだけなので楽です」とのこと。
やはり忘年会は変わりつつあるのか。化学メーカー社員(30代後半・男性)は「じつは私、“忘年会スルー”します」と明かす。