文春オンライン

連載燃え殻さんに聞いてみた。

劣等感やトラウマを完全に忘れることはできるのか?

燃え殻さんに聞いてみた。

2017/04/15
note

Q どうしようもない劣等感はどうやって克服できますか?

 生活に支障はないけれど、人より明らかに短い指とか、親がかなり高齢出産で祖父母のようだった事とか、小さい頃に父が亡くなった事とか…どうしようもないけれど劣等感になってしまったものは、どうしたら克服出来ますか? いまだに恥ずかしくて、自分から人に話せません。なんとか隠したいと思ってしまいます。「昔、この事すごく悩んでたんだよね」って、笑える日を早く迎えたいです。(30代・女性)

A どんどん悩みと劣等感を更新するのも一つの手です。

 高校の頃、自分の部屋の壁に向かって「死にたい」とつぶやいたことがあります。今思うと本気の「死にたい」じゃなくて「消えたい」ぐらいの話だったように思います。ちょうどさっきツイッターのTLに「死にたい」なんて書き込んでる人がいました。それにはすぐにリプライがついて「わたしも!」なんて死にたいフレンズが出来上がっていました。しばらくすると一方が「今日のミュージックステーション神回」なんてつぶやいていました。人生は劣等感やトラウマを完全に忘れるにはちょっと短いのかもしれません。でも同じ悩みを一生考えるにはちょっと長い気がします。どんどん新しいことにチャレンジして、どんどん悩みと劣等感を更新するのも一つの手です。もう一つあるとすれば、ツイッターにポツリポツリと日々の悩みをつぶやいてみてはいかがでしょうか? ボクの高校時代、壁に向かってつぶやいた「死にたい」よりも何らかのフレンズがみつかる可能性は高いと思います。新しい悩みがめでたく出来た先に「昔、この事すごく悩んでたんだよね」なんて笑って言える日が来る気がします。

「○○さんに聞いてみた。」のコーナーでは、みなさまからの質問を募集しています!

質問投稿フォーム

劣等感やトラウマを完全に忘れることはできるのか?

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー