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では日本人選手がメダルを取るための条件は?
出場が既に決まっている男子の中村匠吾選手(富士通)、服部勇馬選手(トヨタ自動車)、また女子の前田穂南選手(天満屋)、鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)はコースが年内に決まったことでスッキリした気持ちで年明けを迎えられるでしょう。8月8日に女子マラソン、9日に男子マラソンが開催されることが決まっていますが、札幌移転の騒動もあり、先に開催される女子マラソンも大きな注目を集めるでしょう。前田、鈴木両選手ともにそれぞれ「北海道マラソン」で優勝の実績があり、札幌のコースを知っています。2人とも「五輪でメダル」と口にしており、格上のアフリカ勢をアッと言わせるような作戦や地の利を生かした日本人らしい緻密な工夫で実力差をどれだけ埋められるかが見所になりそうです。
マラソンの話をしてきましたが、男子20km競歩(8月6日)、男子50km競歩、女子20km競歩(ともに7日)も先駆けて札幌で開催されます。競歩はメダル有力選手も多いので、札幌の街を大いに盛り上げてもらいたいと思います。そして、その勢いをマラソンにつなげて陸上競技がワンチームになって戦えば、プラスの連鎖を生み出せそうですね。今から楽しみです。