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2020/01/14

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会, 経済, 企業

 また、都心部のキャリアショップでは、ネット通販などで購入したキャリア契約の安価なスマホを持参し、設定だけをキャリアショップの店員に頼むという猛者に困っているという話を聞く。

 キャリアショップでスマホを購入してくれれば、その店の売上につながるが、他のところで購入したスマホを持ち込まれても、キャリアショップにはこれまた1円の売上にもならない。

 客とすれば「ドコモで契約しているのだから、設定して当たり前」というのだろうが、代理店としては本当に仕方なく接客しているというのが現状なのだ。

 このままでは代理店の経営が立ちいかなくなるため、NTTドコモでは2019年12月1日より、ショップ店頭以外で購入したスマホに対してのサポートは有償としている。

地方にあるロードサイド店は厳しい状況を突きつけられている ©iStock.com

ショップが地方都市から消える日

 将来的に、キャリアショップの経営から撤退する代理店が相次ぐ可能性がありそうだ。「近所からキャリアショップがなくなる日」も近いかも知れない。

 そこで困ることになるのが、我々ユーザーだ。

 都心部に住んでいれば、近所のキャリアショップが撤退しても、隣駅のショップに行けば、いざというときに対応してくれる。

 しかし、これが地方となれば話は別だ。北海道であれば、近所のキャリアショップが撤退したら、次に近いキャリアショップは100キロ以上も離れているということもあり得るのだ。

 キャリアショップは、スマホが壊れた時など、いざというときのサポート拠点でもあるし、ケータイからスマホに乗り換える時など、ITに詳しくない人がITにデビューするための、きっかけを与えてくれる場所でもある。

 日本全国、ITの力によって生活を豊かにしていくために、キャリアショップというのは貴重な存在でもあるのだ。

 改めていうが、今回のドコモショップ市川インター店の対応は許されるべきものではない。しかし、それとは別の話だが、いまのキャリアショップにおける惨状にも目を向けてもらいたいものだ。

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