戸田恵梨香主演のNHK連続テレビ小説「スカーレット」が後半に入り、新たな盛り上がりをみせている。
滋賀県の信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる川原喜美子(戸田)の人生を描く本作。喜美子の妹で三女・百合子を演じている若手女優・福田麻由子(25)の素朴で大胆な演技が話題となっているのだ。
「ウチ人口増大に貢献してもええよ。家庭を築いてもええよ」
福田の“神回”は1月11日放送の第84回。喜美子の同級生で町役場に勤める林遣都演じる大野信作と百合子は、煮え切らない関係が続いていた。2人が信作の上司と居酒屋で飲んでいるときに、上司が「(過疎で町が合併したら)役場のおまえの椅子もなくなるで。もっと若いお前が危機感持て」と町の人口減少の危機的状況を話す。
直後、百合子と2人きりになった信作は少し投げやりに「どないせいっちゅうねん」「(解決策は)人口増やす。家庭を築くんや。一緒に築くか?」と冗談交じりに百合子に聞く。すると百合子は「ウチ人口増大に貢献してもええよ。家庭を築いてもええよ。結婚前提にお付き合いする?」と、驚く信作にほほ笑みながら逆プロポーズ。百合子の逆プロポーズは成功し、信作と百合子の交際が始まったのだった。
「福田さんは、朝ドラは今回が初出演。百合子役はオーディションなしで決まったそうです。勉強熱心でまだ子役が百合子を演じている時期にもスタジオに見学に来て、家族のシーンを見ていました。同じ事務所の先輩にあたる戸田とは、ほぼ初共演で緊張していましたが、戸田は実の妹と福田が同い年ということもあり、演技や関西弁のアドバイスをするなど、本当の妹のように可愛がっています」(NHK関係者)