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4歳のときCMで芸能界デビュー

 あどけない雰囲気の福田だが、実は20年前から子役として活躍する“ベテラン女優”。芸能界デビューは東京児童劇団に所属していた4歳のとき。「ケンタッキーフライドチキン」のCM出演がきっかけだった。2000年に広末涼子・堂本剛の主演ドラマ「Summer Snow」(TBS系)でドラマ初出演。04年の映画「下妻物語」、05年のドラマ「女王の教室」(日本テレビ系)にも出演している。

福田麻由子公式Twitterより

 

 福田は11歳にして初舞台を踏んでいる(2006年7~8月)。しかも初主演。その舞台「雨と夢のあとに」の演出と脚本を務めた劇作家の成井豊氏(元「演劇集団キャラメルボックス」代表)は当時をこう振り返る。

子役だからこその“悔し涙”

「麻由子ちゃんは誰よりも負けず嫌いでした。彼女は、体の心配をするお母さんの反対を押し切って出演してくれました。劇団の舞台は役者同士で話し合いながら脚本を作るんですけど、11歳なのに彼女は臆することなく意見を言うんです。それも自分の役だけではなく脚本全体を見て、『このシーンのセリフはこうしたほうがいいんじゃないですか』と言う。当時から役を俯瞰で見られる子でした。初舞台だったので、最初は声が出なくて心配しましたが、彼女は稽古前に30分早く来て発声練習をして、たった4週間の稽古で舞台の隅々まで届く大きな声を出せるようになりました」

2006年7月、映画「日本沈没」制作発表会見での福田麻由子 ©時事通信社

 本来、3週間に及ぶ舞台であれば、子役の体力を考慮してダブルキャストにするケースが多いというが、福田は一人で全43ステージをやり遂げた。一方で、悔し涙を見せるこんな一幕もあった。

「僕は、彼女には子役ではなく大人の役者として接していましたが、小学生は午後9時以降の仕事はできません。昼の部は大丈夫だったのですが、夜の部は終演時間が午後9時直前になるので、彼女はヒロインなのにカーテンコールに出られなかった。可哀想でした。本人もとても悔しがっていて、舞台袖で泣いていたそうです」(同前)